英語は音とリズム

 私は米国のNYにある世界的ホテルチェーンで、7年余りフロントデスクやコンセルジェとして働いていました。宿泊客も同僚もアメリカ人はじめ欧州各国世界中から来て一年中込んでいるような所でした。文字通り人種の坩堝の中に私日本人一人でした。そんな環境の中で働き始めたある日のことでした。同僚にバンク(銀行)という簡単な単語が通じず何回も聞き返されました。その翌週、アメリカ人女性に(彼女にとって私が初めての日本人の友人)ランドリー(洗濯)と言ったら3回聞かれた後に「あ〜それはlo:ndri!」とやっと分かってくれました。

 この二回連続して簡単な単語が通じなかった事実は、凄くショックでした。それまである程度英語は話せると(今思えば美しき?誤解)思っていたので、相手の真顔で聞いてくる表情が、未だに忘れられません。それではこれまで通じていたと思っていた私の英語は一体何だったのだろう?なぜこれまでは通じていたのだろう?と次々と疑問が生じてきました。そして気がついた事は、“日本に居る、或いは日本人と親しい外国人は日本語英語の発音に慣れている”ということでした。従って、こちらの発音が悪くても慣れで理解してくれるだけだったのです。外国人が話す日本語が多少分かりにくくても、慣れてくると相手の言いたいことを補完して理解できるようになるのと同じです。日本語英語の発音に慣れていない外国人にとって、日本人の英語はとても聞きずらく、負担になっているのです。

 では、日本語と英語は、特徴にどのような違いがあるのでしょう。まず、英語は複式で発声し、顔や顎にある100以上の筋肉を動かしてメリハリのある音を発します。それに比べて日本語は胸式でどこもあまり動かさずに発声します。また、英語のリズムは三拍子で進みます。日本語は英語に比べて抑揚があまりありません。このように、言語の発声には、「音とリズム」の関係が重要なのです。この二つが揃わないと会話もあまりよく聞き取れません。たとえ、正しい音で会話をしたとしても正しいリズムでなければうまく聞き取る事ができないです。

 日本人が、英語の正しい「音とリズム」を身につけるためには、訓練するしかありません。私は、フォニックス(フォウニックス)と呼ばれるつづり字と発音の関係を示したものと、友人の出す音を拠り所に試行錯誤の上、正しい「音とリズム」を身につけました。この過程で私が学んだ事は、日本人に正しい「音とリズム」を効率よく指導できるのは、やはり日本人であるということでした。確かに、私は訓練課程でアメリカ人の友人の出す音を参考にしました。しかし、外国人には正しい音は出せても、どうやったらその音を日本人が出せるようになるかを指導することはできないのです。

 正しい英語の発音・・・「音とリズム」を身につけた日本人である私は、日本人に効率よくその「音とリズム」指導することができます。日本人にとって英語の発音はとても難しく、特にLRは無理だと思われていますが、短期間でLRが綺麗に発音できるようにすることも可能です。

 欧州をはじめ多くの国々では複数の人種がいりまじり、様々な言語が飛び交っています。日本と違い日常的に複数の言語を耳にしている環境なのです。各言語には、各々特徴のある「音とリズム」があります。アメリカ英語は三拍子、イギリス英語はスッタッカート、フランス語は語尾や語末にアクセントが多く、スェーデン語は上下に高低をつけ歌うように話します。言語は「音とリズム」が織り成す♪シンフォニー♪なのです。

   さあ、貴方も新しい「音とリズム」の世界に一歩踏み出してみませんか?

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